「睡眠教育」が遅れている日本。子どもの健康と睡眠を守りたい

世界の主要な国では、子どもに対する「睡眠教育」が行われています。

睡眠は、子どもの脳と身体、精神面を健やかに成長させる大切な要素。日本では子どもの慢性的な睡眠不足が指摘されており、もっとしっかりと考えなければならない局面に来ています。

日本全体が「睡眠負債」の問題を抱え続けている

OECD(経済協力開発機構)が2018年に行なった世界の主要31ヵ国の平均睡眠時間調査で、日本はなんと最下位!トップの南アフリカから1時間40分も不足した7時間43分という数字が出されました。

子どもの総睡眠時間の調査でも、世界17ヵ国(ニュージーランド、イギリス、中国など)のなかで最下位となり、大人も子どもも圧倒的に睡眠時間が不足していることが判明しています。

アメリカ・スタンフォード大学の睡眠研究所を創設した教授が警告する「睡眠負債」とは、「不足した睡眠は、寝だめでは解消されない。それどころか不安定な睡眠の取り方で脳や身体にダメージを生じる可能性が高くなる」というもの。

慢性的に睡眠不足に陥っている日本は、国全体が睡眠負債の問題を抱え続けていると考えられているのです。

子どもの寝不足は脳と身体、精神の成長にも影響する

子どもの睡眠不足はさらに危険です。

正しい睡眠を満足に取れないでいると、早すぎる2次成長が起きたり、骨が上手に成長できずに低身長になったりするというエビデンスが出ています。

それどころか、睡眠中に行われる「記憶の定着」や「情報整理」が正しくなされず、学んだことがしっかり覚えられなかったり、精神面での落ち着きがうまく取れなくなったりすることが医学的にもはっきりしているのです。

その問題に気づいた国では、子どもたち向けの睡眠教育を始めました。

例えばスコットランドでは、5歳以降の子どもの授業に「睡眠クラス」を設け、必要な睡眠時間や、スマートフォンなどを寝る前に使用すべきではない理由などをきちんと学ばせて、子どもの自覚を促しています。

小学生に必要とされる睡眠時間は、約10時間。夜8時に就寝して、朝6時起床が理想。日の出と日没に合わせた生活リズムです。

現代の忙しい子どもたちには無理と言われてしまいがちですが、これを守ってこそ健やかな成長が望めることを、大人の私たちが忘れてはなりません。

睡眠の環境づくりを意識すべし

大切なのは、ベッドに横になっている時間ではなく、眠っている時間。

浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」の波が交互に正しく訪れていること、集中して10時間眠り続けられることが重要です。

新生児はこの波が40〜60分と短めですが、成長するに従って長くなり、5〜10歳ほどで大人と同じ90分サイクルで繰り返すようになります。

しかし大人と同じように眠っているように見えても、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量などには歴然とした違いがあり、睡眠がいかに子どもに必要なものかが分かります。

健やかな成長を促すためには、うるさい音や眩しい光がない部屋で、寒すぎたり暑すぎたりせず、安心して眠れる環境を整える必要があるのです。

勉強も仕事も、睡眠で成果がアップする!

睡眠が不足していると、大人でも日中にボーッとしてしまうもの。脳が未発達な子どもならなおさらです。

翌日のパフォーマンスを上げるためには、寝ないで勉強するよりも、むしろ適切な睡眠を取る方を優先させるべきと言われます。

ただ、お仕事や子育てなど、大人や子供も1日10時間の睡眠時間を毎日確保することが難しい場合もあるのではないでしょうか?

それであれば、短い睡眠時間で如何に質の良い睡眠を確保して頂けるかが重要になります。音も風もない冷暖房システム「風のない全館空調『F-CON(輻射式冷暖房)』」が若い世代の新居にも取り入れられ始められているのは、子育ての環境づくりとしてのメリットがあるといった側面もあります。

風のない全館空調『F-CON(輻射式冷暖房)』がもたらす寝心地の良さは、日本で睡眠負債を研究している第一人者・白川修一郎氏が、全国でもトップレベルだと認めたほどです。

→「良い眠りの宿」紹介記事

他国の事件ですが、親から睡眠時間を削られて勉強させられた子どもが過労死するというニュースも過去にありました。

子どもですらゆっくり休めない現代。これからの子どもの成長のために、もっと眠りに特化した家づくりを考えたいもの。

日本にもこれから睡眠教育が浸透して行くことを願い、風のない全館空調『F-CON(輻射式冷暖房)』は健やかな眠りを提供し続けます。

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